土器盃(かわらけ)投げ

天橋立を臨む成相寺の展望台で土器盃投げを見つけた。土器盃(かわらけ)投げは素焼きの盃を輪の中を通すように投げて、ノイローゼとか病気とか悪い思い出とか悪縁とかをここに捨てていくというものだ。輪がなくて海や鳥居に向かって投げるだけというところもあるが、ここのは写真の輪の中を通すように盃を投げるので難しそうだ。
この輪を通ると願いが叶うらしい
100円で2つの盃を投げることができる。あたしは、平たいものを投げるのは結構自信があるのだが、山の上だから風も強いし、素焼きのかなり軽い盃だ。距離は5メートルくらいで目の高さだからサイドスローで投げるのが良いと思い、1枚目を投入。残念ながら、盃は風を切りながら左に回転し輪の中に入らず、輪の右側10センチのとこを通過して落下。
あと1枚しかない。
高さはあっていたから、あとは手を離すタイミングを遅らせて、なるべく回転しないよう押し出すように投げるのが良いだろうと。後がないからだいぶ真剣になっている。
ここで、2つ目も失敗してもう一組の盃を購入するのは、おみくじで凶が出たからといってもう1枚買うようなものだ。そんなチキンなことはできないから、ここで失敗したら悪縁が断ち切れない。真剣になるのは当然だ。
2つ目はややシュート気味に輪の内側を通り抜けた。これで無事悪縁を捨てられる。
あたしが、やったのを見ていた他の観光客が何人か挑戦していたが、誰一人として輪の中を通した人はいなかった。なかには二組投げていたチキンな人もいる。石を投げて練習している人もいる。しかし、石と盃では飛び方が違うから練習しても無駄だ。
土器盃(かわらけ)投げの由来
むかし、河原で石投げしたり、割れた瓦を神社の屋根に投げたりしたのが役にたった。そんなこと自慢してもしかたないか。