門前の伊吹そば

青葉山から下山してぶらぶらしていると、門前にある3軒の店の1軒だけが繁盛しているのでのぞいてみた。他の2軒が門前にありがちな丼ものが中心の店なのに対して混んでる店は流々亭という甘味屋だった。
外の看板に食事のラストオーダーが2時と書かれていたのだが、すでに2時は過ぎている。1階と2階が座敷で、1階の土間に1つだけテーブル席があるのだが、すでに人がいる。
あたしは、座敷が苦手なんだけど、さすがに他の2軒は一人も客がいなくて、この店だけはこんなに混んでるのだからなにか魅力的なことがあるのだろうと思い、普通だったら、こういう場所ではよほど飢えてないと食事はしないのだが、ここに入ることにした。
門前の甘味屋流々亭
実はけっこうお腹も減っていたので、念のため、食事が可能かどうか聞いてみると、そばとおいなりさんならあると言われた。そばで結構。所詮門前の店だから、そんなに期待しているわけじゃない。
そばは、「つけそば」と「おろしそば」の2種類だけだ。あたしは当然シンプルなつけそばにした。ちなみにここのつけそばというのは、信楽焼の皿にそばが盛られている。そば粉9割の伊吹そばということだったが、750円と門前の店にしては相当お高い。後50円出せば角萬の肉南が食べられる。
出てきたそばは、手打ちの9割そばとしてはかなりおいしかった。残念なことに、そば自体は大変おいしいのに、薬味のネギ(万能ネギ)がだいぶ前に刻んだのか乾燥していたし、わさびはチューブのわさびだった。チューブのわさびとおろして時間がたって気が抜けたわさびを比べたらチューブのわさびの方がいいのだが、もう少し考えていかにもチューブから出しましたというような形状は避けてもらいたい。そばつゆもまあまあだった。
伊吹そば使用のつけそば
お店の女の子がすごく感じがよくて、山歩きの疲れも癒された。なんでこの店だけが繁盛しているのか理解できた。そばの750円は高くはなかったわけだ。山から下りたばかりで、おそばで満たされてしまい、今月いっぱいで終わりという季節メニューの白玉クリームぜんざいを食べなかったのが心残りだ(笑)機会があったら食べてみたい。