岡山駅前孤独のグルメ

きょうは岡山に来ています。夕食をひとりで食べなくてはならないのでホテルから岡山駅に向かう、と言ってもすぐ前なのだけど飲食店が並ぶ通りを散策する。地方都市で女子がひとりでご飯を食べるところをさがすのは大変なのだが、きょうも孤独のグルメのようにシャーッター通りをさまようことになった。はじめは岡山駅まで行ってさんすて（駅ビル）をのぞいたが、飲食店の数は少ないし、入っているのは東京や京都の店ばかり。吾妻寿司という地元の寿司屋が一軒あったのだが、活気がないしガラス張りで落ち着かない雰囲気でパス。

さんすてを出たところで地元のＯＬ風の女性にほかに飲食街がないか聞くと地下の三番街がレストラン街だと教えてくれた。しかしながら、さんすてのほうがいいと思うとの感想であまり期待せずに、三番街へと向かう。地下街は意外と人が多いが工事中で人の流れがわかりにくく三番街までたどり着けるかどうか不安だった。キョロキョロしながら歩いていると途中で高島屋の入り口に通じる一角を発見したので最悪は高島屋でお弁当を買おうと少し弱気になる。そういえば駅から高島屋見えてたな。

三番街はかつてに岡山駅地下商店街の名称で中国地方初の地下街としてオープンしたそうだが、一度閉鎖され再オープンに向けて現在も工事中のようだ。Wikipediaに岡山三番街の成り立ちなどの詳細記述があるので興味のある方はそちらを参照してください。結局三番街にはたどり着いたものの入りたくなるような店は見つからず、来た道を戻る。途中高島屋の地下に立ち寄るも、とてもお弁当を買う気にはなれない。岡山まで来てどこででも食べられる弁当を買ってホテルで食べるのはむなしいではないか。

途中一軒だけ気になったイタリアンの店があった。場所は一番街でpelcola（ペルコラ）という店で地元の人気店のようだ。ひとりで入ってもだいじょうぶそうな店で、値段もリーズナブルだし呼び込みの女の子も感じよかった。第一候補にあげていたのだが、一度通り過ぎて高島屋まで行き戻ってみると挙動不審者が店の前にいる。地下街を散策中に何度か見かけたので注意していたのだが、この人物が呼び込みの女の子にいろいろ話しかけている。あたしだって同じとこをさんざん行ったり来たりしているから端から見れば挙動不審かもしれないのだが。残念だがパス。あとで調べたらペルコラは高槻にも店があるので機会があったら行ってみたい。

気を取り直して原点に戻り駅前桃太郎大通りの一本裏のアーケードを再度探検。入り口にはビッグカメラがありそこそこ賑わっているようだが、アーケード自体はシャッター通りだ。地方都市の駅前や繁華街は人の流れが変わるとあっという間に廃れてしまう。でももともと繁華街だったのだから、現在も営業を続けている名店が隠れていることが多い。いまはgoogleに聞けばすぐに教えてくれるとは言え、前回今治で惨敗だったので今回はあえてネットを頼らず自分の足と野生のカンで店を探すことにした。シャッター通りを2往復したが飲食店自体が少ない。かわりに整体とかマッサージの店が異常に多い。散策を始めてから約70分、そろそろお腹が限界だ。しかしここで妥協してしまうと今までの70分が台なしではないか。そんなときドレミの街の斜め向かいに一軒の寿司屋を見つけた。店は2階で下からは中のようすはわからない。入り口の半間の間口にかけられたシンプルな紺色の暖簾に惹かれ階段をのぼったのだった。