箱寿司

栗塚旭さん主演のむかしの用心棒ものの時代劇を見ていたら箱寿司を買いに行く場面があって、なんだか箱寿司が食べたくなってしまった。東京では持ち帰りの安い寿司屋でしかお目にかからない箱寿司だが、関西にはえらく美味しい店があるらしい。さらにその店は意外にもうちの近くにあるらしいので、さっそく買ってきてもらうことにした。

アナゴ寿司2種

江戸前の煮アナゴとは違った味わいながら、文句なく絶品だった。焼きアナゴの箱寿司もさることながらはじめて食す蒸しアナゴにツメをぬったアナゴにぎりが美味しすぎる。二人前ぺろりと食べてしまった。産地を特定しない国産使用ということらしいので、そのアナゴに合った仕込みをするのだろうか。普通の寿司屋だとアナゴの仕込みは1週間に1度くらいで冷凍したものを解凍するのが一般的だが、ここはアナゴ専門なので毎日仕込むのだろう。とにかく今まで食べたアナゴ寿司のなかで一番美味しい。本当はアナゴ専門というわけではなく他のネタもあるらしいがほとんどの客がアナゴの3種の中から注文する。もともと堺はアナゴのメッカらしい。

アナゴにぎり

種類はにぎり(写真上)、箱(写真下)、巻きの3種類で今回はにぎりと箱を2人前ずつ買ってきてもらった。ランクがあるのだが、他のお客さんがほとんど並を頼んでいるので右へならえで並。それぞれ一人前の値段はにぎりが945円、箱が619円とお安い。今回は巻きは買わなかったが太巻きにアナゴが入ったものだ。すべてテイクアウトのみで店内飲食はなしだが、ひっきりなしに客がくるので予約していないと20分くらいは並ぶはめになるが、この寿司なら1時間待ちでも買いだ。

箱寿司

実はアナゴ好きながらアナゴは煮アナゴと決めてかかっていた。最近は江戸前でも炙ったり店によってはかなりしっかり焼いたりでうんざりしていたが、結局この蒸しアナゴのにぎりを食べたら煮アナゴにこだわる必要はないような気がしてしまう。煮ようが焼こうが蒸そうが美味しければよいのだ。恐るべし深清寿司。

深清鮓(深清寿司)
堺市出島町1-1-22
072-241-4593
OPEN9:30~18:00
定休日 火曜日(祝日の場合は営業)