巣鴨伊勢屋の塩大福

巣鴨に行ったら必ず寄るのがヤツ目うなぎのにしむらと、和菓子の伊勢屋だ。うちは菩提寺が染井ということもあってお墓参りのあとには高岩寺つまりはとげ抜き地蔵に寄りぶらぶらと地蔵通りを巣鴨駅に向かうのが常だ。月3回の4の日はお地蔵様の縁日でいっそうにぎわっている。
伊勢屋は、みたらし団子、塩大福などどれも絶品なのだが、一番すごいのは店員のおばちゃんたちだ。巣鴨は老人の原宿なんて言われ、おじいちゃん、おばあちゃんが多い。大福を買うのにきちんと列を作れないのは仕方ないし、内気なおばあちゃんやおじいちゃんは、とかく列に割り込まれがちであるが、ここ伊勢屋の店員さんは、しっかりと客を見ている。誰が先か常に観察し、前に陣取っていても買うものが決まっていなくて品定めをしている人は、抜かして次の人に声をかける。だから煩雑に並んでいても心配ない。さらに恐縮しながら大福1個を求めるおばあちゃんにも同じように丁重に接し、1個用のパックに入れてキチンと包装紙で包んで手提げのビニールの袋に入れてくれる。

巣鴨伊勢屋の塩大福豆入り

塩大福と言えば、元祖を名乗る地蔵通りみずのも有名店ではあるが、いちど塩大福2個を求めたところ、乱暴にビニール袋に入れて手渡されて以来買う気にならない。お味も伊勢屋のほうが好みであるから、手みやげに持って行く場合も、自宅用に買う場合も塩大福は伊勢屋と決めている。写真は豆入りの塩大福だが、わたしはどちらかというと豆入りでない方が好きだ。

お稲荷さんのかんぴょう巻

伊勢屋のもう一つの楽しみはおいなりさんとのり巻きだ。おいなりさんは五目いなりよりも普通のいなりのほうがおいしい。そして、のり巻きと言えばお醤油の色をしたかんぴょう巻きで育ったわたしには、伊勢屋のかんぴょう巻きは外せない。現在関西にいることが多いため、今回も3個ずづと5個ずつを購入して5個ずつのほうは大阪に帰ってからの翌日の朝食にした。基本的には消費期限は当日中であるが、保冷剤を使用し自己責任で翌日食したが、まったく問題なく美味しくいたくことができた。巣鴨に行ったら福福まんじゅうもよいが是非一度伊勢屋に寄ってみてはどうだろう。場所はJR巣鴨駅から行くと地蔵通り商店街の入り口の手前左側で、人がたかっているのですぐわかる。塩大福、みたらし団子にプラスして普通のいなりとのり巻きも一度お試しあれ。

伊勢屋
豊島区巣鴨3-31-17
03-3917-3580
OPEN 9:00~18:00(持ち帰り)
OPEN 10:00~16:45(店内飲食)
不定休