十日戎

今年も今宮戎神社の十日戎に行ってきた。あたしにとっては今日が初詣だ。十日戎は1月9日が宵宮祭、10日が例祭、11日が後宴祭と3日間を通して行われる。終電が終わって夜中に行くと昼間ほど混雑しない。

今宮戎神社の本殿前

今年は不況+三連休ということで十日戎も例年よりも混雑するんだろうなと覚悟していたのだが、確かに人は多いが、昨年のような無頼漢に割り込まれることもなくすんなりといって拍子抜け、いえいえこれが正常なのだよ。あたしは待っているだけだけど、わんこが割り込まれながらずっと笹を持って並んでいるのを見ているのはけっこう心が痛みますから。

1月11日の深夜0時を少しまわった時間なので福娘はいなくて男の子(福男?)が笹に飾りを付けてくれる。毎年割り込みがすごいのだけど今年は10分くらいですんなり。それにしても何で整列させないのか不思議だ。整列させた方がトラブルも起こらないし効率もよいと思いませんか。

笹に吉兆と呼ばれる飾りを付けてもらうところ

この笹は無料で配られるが、小宝と呼ばれる神社から授与される飾りは結構良いお値段です。これは「吉兆」(きっきょう)とも呼ばれ、銭叺(ぜにかます)・銭袋・末広・小判・丁銀・烏帽子・臼・小槌・米俵・鯛等の縁起物を束ねたもので、人によって選び方が多少異なる。金額は1万円くらいが標準のようだ。高いか安いかは個人差があるが縁起物なので、ある程度奮発する人が多いようだ。

本殿前の特設賽銭箱

賽銭箱の中に人がいる光景はたまに見かけるのだが、なんと防空頭巾をかぶったお兄さんたちがお金を足で踏んづけている。商売繁盛を祈願する者としてはあまり好ましい光景とは思えない。バチアタリです。

今宮戎神社の本殿裏のドラ

本殿でお参りしたあと本殿裏側のドラをたたいて願うのが通例である。えびすさんは耳が遠いからだとか。上の写真がドラ待ちの列だが、意外にもみんな並んでいる。今年一年、それほど儲からなくても終わってみれば良い年であったという年になるといいですね。

それにしても、順番に並ぶということができない大阪の人たちって70年の大阪万博のころからまったく変わってない。世代交代しているにもかかわらず、自分さえよければいい、いやどちらかというと自分がよくないといやだという気持ちでいるのだろう。混雑が予想できても路上駐車だらけで、横断歩道の上だろうが右側駐車だろうがおかまいなしだ。コインパーキングもあるし少し考えれば路上駐車が渋滞や事故を併発することくらいわかりそうなものなのに。だけど自分がよければいいという府民性は不滅のようだ。さらに他の人もやっているからと、モラル自体も底辺に合わせるところはいかがなものか。

もちろんコインパーキングに入れている人も大勢いるから、すべての大阪の人のモラルが欠如しているというわけではない。少数派の公徳心の欠如した極悪無頼の徒のために大阪人が十把一絡げにされるのは気の毒だ。御利益を授かるために行くのだから参詣するときぐらい少し考えてほしいものだ。