並んでも食べたい栄吉のしっぽくうどん

きょうは、釜揚げうどんがおいしいと評判の宿院の栄吉うどんへ行ってみた。店の場所と営業していることを確認してコインパーキングへ。店の外からは中のようすはわからないが、外に列ができてないからすぐに食事にありつけると思って引き戸を開けてビックリ。

栄吉うどん
カウンターのみの店内は満席で立って待っている人が10人ほどいる。営業が16時からなので席に着いているのは1回転目の客のはずだ。かなり待つことになりそうだが、栄吉うどん初心者なので他の客の注文のようすなんかをうかがえるからよしとしよう。壁に貼られたメニューは釜揚げうどん(大・小)、ざる(大・小)、しっぽく(700円は冬季限定メニュー)の3種類。あとはお土産用だ。さらに1人で2品以上注文すると節約できる経費130円分を割り引いてくれるらしい。なんて良心的な店だ。入り口を入って右側にも左側にも人が並んでいてどちらが先頭なのかわからず少し不安だったが、おねえさんがちゃんと見ていて適時注文を聞いて順番に席に案内してくれる。といっても席に着けたのは、待つこと約40分後。常連さんの注文を見ているとしっぽくうどんは必須のようだ。そしてそばの温盛、釜揚げ。結局全部注文した。温盛そば大、釜揚げ小、しっぽくうどんそれぞれ1個ずつ。そばとうどんのつけだれが1つずつ出されたが、どちらがどちらかわからない。温盛そばは玉子を入れるので辛いはずと少し飲んでみるが出汁の香りが強くてよくわからない。温盛そばが来たときに聞いてそばつゆと玉子を一つずつ追加してもらった。こいう時に聞かないで台無しになってしまうことがある。わからないことは、知ったかぶりをしないで聞くに限る。はじめて食べるものの食べ方がわからないのはごく普通のことなのだ。ここ栄吉は「説明が必要な場合は聞いてください。」と貼り紙されている。いちいち食べ方はわかりますか?って客に聞く店もあるがあれはあれでいかがなものか。何度行っても客の顔を憶えない、すべてマニュアル化された店に多い。本題の温盛そば大のお味は、こしはないが普通のおいしい温盛で空腹だったせいもありあっという間に平らげた。そば粉より小麦粉の方の割合が多いと思うが、そばの色が黒い玄そば入りか?そばつゆの方は常温でやや辛め、玉子を入れ薬味は青ネギと生姜だ。釜揚げも美味しいがごく普通の釜揚げうどん。こちらもつゆは常温で薬味は青ネギと生姜。

しっぽくうどん

そして最後にしっぽくうどん。そもそもしっぽくうどんというのは、讃岐地方の冬の郷土料理で、人参、大根、里芋などの野菜を煮汁とともにうどんにかけて食べるものらしい。栄吉のしっぽくうどんは、大根、人参、ごぼうをよく味がしみるまで煮てある。大根は醤油の色がほんのりついていて色をつけない関西ではめずらしい。他に大きなほっこり里芋、油揚げ、豚肉、かまぼこ、薬味の青ネギもこぼれそうなくらいたっぷり入っている。テーブルには七味唐辛子もあったが、おろし生姜をたっぷり入れて食べるのが栄吉風らしいのでやってみた。アツアツで火傷しそうなしっぽくうどんは、味も量も充実していて大満足だった。
栄吉うどん
堺市中之町西1-1-16
072-221-2761
OPEN 16:00~20:30
定休日 日祝日
駐車場 近隣にコインパーキングあり

栄吉うどん再び
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