九州ラーメン六五六(むつごろう)

きょうは、久しぶりに近所のチャンポン屋にお昼を食べに行った。お昼といっても、普段から2食しか食べないので、朝と昼兼用だ。でも、少し早めに起きて、コーヒーを飲んで、少し体をほぐしてからでないとここのチャンポンは完食できない。
中央環状沿いで駐車場もない場所なので、近くのスーパーに車を止めて歩いて行くのだ。あいかわらず路上駐車してる人がいるけどモラルがないねぇ。すぐそばに最近レクサスができたんだが、全然人がいない。まあ、平日だから仕方ないか。
チャンポン屋といっても、看板には九州ラーメンと書いてある。でも、メニューはチャンポンだけで、普通(900円)と大盛り(1000円)のみ。常連になると、チャーシュー入りとかにんにく入りとかがあるようだ。
この店のわかりやすいのは、まずメニューが1種類だから、店に入るとマスターが自動的にチャンポンを作り始める。大盛りが食べたい人は、大盛りというだけで、普通の人は、何も言う必要がないのだ。注文しなくていいというのは、関東人で関西地区でコミニュケーションをとるのが苦手な自分には大変ありがたい。
さらに、この店のよい点は、客の質が良いことだ。圧倒的に一人客が多いが、二人客、三人連れも見かける。子供連れの客は気をつかって土日のややピークをはずした時間帯にしか来ない。
チャンポンはガスの都合でいっぺんに二人分しか作れないから、三人できたら、マスターに三人目と目された人は次の回になる。でも、先に出された二人がおいしそうに食べるのをおとなしく待っている。あたしはいつもうちのわんこといっしょに行くのだが、必ずわたしの分が先に出てくる。だから、マスターは、ちゃんとだれに先に出すべきか、だれを待たせるべきか心得ているのだ。適当に出したり、真ん中において譲り合ったりしないように、指名出しだ。そして、それは、だれもが納得する出し方であり、こういうとこにプロのすごさを感じるのはわたしだけか。
この店ではあり得ないが、大宮の不二家レストランで連れの分が来るまで食べずに待ってる人がいたのだが、何かの宗教の人で、お祈りでもするのかと思って見ていると、ただ待ってるだけで、ほんとに阿呆だ。わたしは、出てきたものはすぐ食べる。一言お先にとか言えばよいのだ。わんこでも、おあずけはなしだ。
とくに、そばとかラーメンとかの麺類やクリームあんみつなどは、すぐに食べないとおいしいものもおいしくなくなる。
なんで、クリームあんみつが出てきたかというと、以前上野のみはしで相席の向かい側の二人連れがクリームあんみつを頼んで、というかあそこは食券だから、テーブルに座ったらすぐに出てくるから、席が空くのを待ってる間にトイレに行けばよいものを、席に座ってクリームあんみつが出てきたらトイレに行ったのだ。ソフトクリームがみるみるとけて台無しだし、向かいで食べてるあたしの気分もいまいちだった。クリームあんみつに申し訳ないよ。ほんとお代はいいから帰ってくれと言いたかった。
そらからもうひとつ、青山のだるまやでラーメンを食べていたとき、となりの二人連れの女の子の一人の携帯が鳴った。その子は、ラーメンを食べるのを途中でやめて外に出ていった。15分くらいして戻ってきて、また食べ始めたんだが、こういう人の味覚ってどうなってんだろう。君はもうこなくていいから。
話がそれたが、なにが言いたいかというと、近所のチャンポン屋のカウンターで待っているとき、わたしらの前に来た客でちょうど食べ始めたおじさんがいたのだが、このおじさんの携帯が鳴ったのだ。おじさんは、いったん電話に出たが、「いま忙しいから、あとでかけ直す」と言ってすぐ電話を切った。麺食うときの基本。電話に出ないと何回もかかってくる可能性があるから、このおじさん正解だ。まったく客質が良くてうれしい。
それから、お会計も、カウンターの上の灰皿の下に1000円札を置いて、すでに置かれている100円玉と交換するだけ。もともとは食べる前に置くの正当派のようだが、食べたあとでも問題ない。マスターが多忙で事前に100円玉が置かれていない場合もあるが、食べ終わるまでにはちゃんと100円が置かれるから心配ない。ただ、かならず1000円札で支払うというのが流儀だ。
お昼の忙しい時間は奥さんとおぼしき女性がいるが、基本はマスター一人なので、チャンポン作るのとお金いじるを分けて、マスターが考慮しているのかどうかは不明だが、衛生面でも大変グッドだし、なんともシンプルで効率のよいシステムだ。
店の名前は六五六(むつごろう)堺市で最寄り駅は三国ヶ丘だが、駅から徒歩だと10分以上かかると思う。詳しい場所は書かないが、まわりのようすでわかる人はわかると思う。他のブログでも紹介されているので、気になる人はgoogleに聞いてみよう。