博多に住んでいる従弟に水炊きの店を教えてもらおうと電話したら、店名だけ言って104で聞いてくれと宣った。今どき104使う人いるのか?104の番号案内って有料で固定電話からの利用が月1回までが60円、2回目からは90円かかるのだよ。さらに深夜・早朝(23時~8時)は150円と料金が倍近くに跳ね上がる。携帯電話(DOCOMOの場合)からは1回100円。公衆電話からは時間帯に関係なく一律100円。ちなみに該当の番号が見つからなかった場合は課金されないが、一番号案内ごとのカウントなので、一度に複数の問い合わせをした場合、案内した電話番号ごとにカウントされるのだ。会社でお気軽に使っている社員がいたら経費節減のためリストラしましょう。
電話番号調べるのに100円かける時代ではないよ。
でもしかたないので聞きました。
ところが、案内された番号にかけたけど出ない。
結局ホテルに戻って調べたらその店は日曜は定休日だった。
さすがに頭にきますねぇ。100円丸損しました。
そこで迷っていた柳川まで足を伸ばすことになった。
博多から柳川までは結構遠い。天神から特急(西鉄天神大牟田線)に乗っても45分、九州自動車道の八女と南関の間なので、八女で降りてから30分はかかる。距離にすると70kmくらいか。カーナビでお店の位置はすぐにわかったものの駐車場が見つからず迷う。店の前まで行くと道を渡って正面が駐車場との案内があった。お店が一方通行の出口のところにあり、道を隔てて反対側に駐車場があるので、行きすぎないように注意。
柳川のうなぎと言えばせいろ蒸しという独特の食べ方が有名だ。蒲焼きにしたうなぎを、タレをまぶしたご飯にのせてせいろで蒸すというもので、本日伺った菊水は江戸時代から続く老舗で、柳川に行ってせいろ蒸しを食べるなら是非菊水でと以前から知人より勧められていた。せいろ蒸しの上と並は量が違うだけとのことなので、上(2415円)と並(1995円)を1つずつとう巻き(840円)を注文した。せいろ蒸しは小鉢、肝吸い、香物付きでお値段もお手頃だ。
しばらくして女将さんが運んで来たせいろ蒸しのふたを開けると湯気がものすごい。あたしは江戸っ子だから熱々は苦手じゃないけど半端じゃないね。肉厚のうなぎとご飯にまぶした甘辛のタレのせいもあってか食べ終わるまで冷めないのでハフハフやりながらも早食いは無理だ。 ご覧の通りせいろのご飯の下は檜の簀の子になっているので檜の香りがうなぎのタレと混ざってなんともいえない。せいろ蒸しは檜の香りを味わうために山椒はかけないで食べるのだ。
せいろの前にいただいたう巻きはふわふわであっさり目のだし巻きに濃厚なタレ。多分ご飯にもまぶすタレも同じものかベースが同じものなのだろう。
我々が通された個室や店内のいたるところにきれいな手鞠(柳川鞠)が飾られているのが印象的だった。閉店間際なのに、急かされることなくゆっくりと食事をさせていただき感謝です。はじめての柳川のうなぎだったが遠くから行った甲斐があった。
うなぎ 日本料理 菊水
福岡県柳川市辻町24-6
0944-72-2057
OPEN 11:00~21:00
定休日 不定休
駐車場 あり