瀬戸田わか葉の穴子寿司

瀬戸田町のわか葉で穴子寿司を食べて帰ることにした。ここの穴子寿司は、瀬戸田出身の平山郁夫画伯が帰郷したときには必ず立ち寄って食すとのこと。夕方の開店時間まで少し時間があったので、平山郁夫美術館をのぞきたかったのだけど、スルーして十三重石塔(重文)のある法然上人御旧跡の光明坊へ立ち寄る。少しようすが変わっているが石塔と山の下の写真の風景を平山画伯は描いている。十三重石塔をこのあたりから描いている

お店の場所はすぐにわかったが、いつものことながら、駐車場がわからず。店の横に駐車スペースがあったためそこに車を入れたところ、そこは焼鳥屋さんの駐車場でわか葉の駐車場は店の裏側にある。店は通り抜けできるようになっていて、住まいも兼ねているようだ。裏からも入れるのだが、はじめてなので表にまわった。開店時間に入店したので、他に客はいなかった。カウンターとテーブルのきれいな店で、店内にいけすがあったので穴子用だろう。穴子寿司を食べるつもりだったのだが、蛸重がすごく魅力的で蛸重と穴子寿司を注文した。 蛸重

蛸重とは煮蛸がご飯に乗ったお重のことだが、蛸がどんな格好で出てくるのかいろいろ想像していたのだが、ご飯の上に煮だこ、白髪ネギが乗った普通のものであった。もっとワイルドにご飯が見えないくらい蛸が乗ってるのかと思ったら、お上品。

穴子の押寿司は酢飯に穴子の煮汁で味が付けてあるのが特徴的だ。わか葉のオリジナルなのか、この地域の穴子寿司の仕様なのかはわからないが、すし飯に煮汁を混ぜたものは、はじめて食べる。ご飯の量は多めですし飯としては柔らかめで、ご飯をしっかり押してある。もしかするとお味がついているので柔らかいと感じたのかもしれない。穴子寿司 穴子寿司は1人前6カンだが、蛸重と穴子寿司をひとりで1人前ずつ食べると少し量が多い。どちらも食べたい場合は箱寿司をお持ち帰りにするのもいいと思う。メニューにはそれぞれ赤だし付きとなっていたのだが、実際に出てきたのは普通の味噌汁だった。ここ数日四国の甘い味噌汁を毎日飲み続けているので、赤だしが来ると思って楽しみにしていたので、ちょっとがっかりしたが、蛸重も穴子寿司もすべておいしくいただいた。

ご主人が風邪気味だったみたいで、なんとも微妙な気もしたが、住まいも兼ねているので小さいお子さんが店で愛想をふりまいていて、とても家庭的な雰囲気の店だ。遠くからわざわざ食べに行くほどの内容には思えないが、地元の人が気を遣わずに食事をする店といった感じで、瀬戸田の出身者にはこの味や雰囲気がスタンダードなのだろう。話の種にはなったので良しとしよう。おつりのリボン付き5円玉

ここのメニューはすべて5円の端数がついていて会計時に紫のリボン付きの5円玉でおつりを渡された。 帰りは駐車上に直行できる裏口から失礼したのだが、出口の脇に会議室らしきものがあって、なるほどという気がした。裏口は普通のおうちの玄関のようで、多分向かって右側がご自宅へ通じるドアなのだろう。裏口にもわか葉の裏口営業中の小さな看板とビールの看板にわか葉の店名が出ている。この裏口の駐車スペースは車1台分しかないので満車の場合は、店で問い合わせしてください。