境港魚山亭の海鮮丼

今回の旅行の最後の食事は寺津屋の女将さんのお勧めの境港の魚山亭でいただくことにした。白イカが食べたいと言ったらここを紹介してくれご親切にご主人が地図まで書いてくださった。最近のほとんどの車はカーナビがついているのだけど。夜の部は18時からだが、少し前に着いたので港を探検。といっても船を見るくらいでぶらぶらして、店の前に置かれたメニューを見てすでに迷いはじめる。そうこうしているうちにどんどん車が入ってきた。駐車場はごらんの通りめちゃくちゃ広くてどんな大型車でも駐車可だ。

店内は広々とした座敷だが、お昼時間には行列ができる。ただ、回転が早いので長時間待たされることはないそうだ。今日は、夜の部の開店直後でまだ余裕だった。みんな何を頼むのかなぁとまわりが気になるところ。寺津屋の女将さんは海鮮丼の店と言っていたけど、 どれも魅力的で迷う。特上魚山丼とカニ味噌汁というお得なセットを横目で見つつ、今回はイカを集中的に食べることにしていたので、ちょっと贅沢な看板メニューの特上魚山丼(1050円)と白イカのお刺身(980円)に決めた。まわりの人の注文も特上魚山丼とあら炊き定食というのが人気のようなので、まずはひと安心。実はお昼も別のお店で海鮮丼を食べたのだが、境港の特長なのか魚の切り方がすごく厚い。いつも食べてる海鮮丼は魚を薄くそぎ切りにしてご飯にのせているけれど、写真の通り厚切りのお刺身が乗っかっている。お店の雰囲気からもう少しワイルドなものを想像していたのだが、酢飯も上品な味でご飯は少なめ、金糸玉子と刻み海苔がのり、わさび醤油をかけて食べる。甘エビはでかいし、イカや貝が新鮮で、これで1050円というのはすばらしい。

そして白イカのお作り。レモンがそえてあるのが、微妙に港の食堂らしくてよろしい。薬味はショウガ。ショウガ醤油で食べるのははじめてだが、醤油はたまり醤油ではなくてサラサラした醤油だ。げそがうまかった。美保関には醤油屋もあって昼間のお店も醤油にこだわっているようすだった。

それにしても山陰はカニよりイカだ。美保関あたりに滞在したいにしえの文化人の方々もイカの美味しさを語っている。もっとも今の時期は松葉ガニは解禁前で、紅ズワイガニが旬だから、これをあじわうというのもよし。でもあたしはやっぱりイカです。イカのおいしさを知ったのは、宮城の金華山ですが、山陰の白イカは金華山の真イカとは違ったちょっと上品なイカでありました。地元の方々はそれほどありがたいものとは思っていないのだろうけど、うらやましい限りだ。

魚山亭の入口

魚山亭の表看板には松葉ガニとならんで一反もめんに乗った鬼太郎がいた。鬼太郎の町で味わったおいしい海鮮丼でした。準備中なのに何度も店のショーウインドウのとこをうろうろしていたの開店時間の18時より少し前に開けてくれたようです。

御食事処魚山亭
鳥取県境港市中野町3297
0859-42-2337
OPEN 11:30~14:30 18:00~20:00(L.O)
定休日 月曜日
駐車場 あり