大垣名物金蝶園饅頭

大垣名物「金蝶園饅頭」というのがあるが、いったいどこの店のがおいしいのか。名前も微妙に違っている。地元の人も、すでにどこが元祖かよくわからないようだし、お味もびっくりするほど違わないのではないだろうか。ネットで調べてみたが、結局わからず、ホテルから近い正本家駅前金蝶園という店の金蝶園饅頭を買うことにした。夕方買おうと思ったら明日の朝できたてのを買いにきてはと言われたので、翌朝ホテルをチェックアウトしてから8時過ぎに来ることにした。良心的な店のようだ。
翌朝10個入りを1箱購入。ほんとは、ちょっと味見する程度でよかったのだが、ついつい、良心的というか商売上手なのか。ここは創業安政五年となっているが、すぐ前の金蝶園総本家は店も正本家駅前金蝶園よりもだいぶ大きくて創業安政二年となっている。
まあ、創業とか元祖とかは関係なく、その後の企業努力とかで、いま現在おいしくて安全ならばいいわけだ。その辺は自分で食べる場合はあまりこだわらない。お土産でもらう場合はちょっと違うけど。たとえば、自分ではチロリアンの代わりにパピロは持って行かないし、赤福の代わりに御福も持って行かない。その辺は多少使い分けないと、それなりに見られてしまう。
でも巣鴨も塩大福なんかは元祖を名乗るみずのより、地蔵通りの入り口の伊勢屋さんのほうがはるかにおいしいし、客も多いし、ラッピングや販売員の感じも良い。塩大福も巣鴨一だが、伊勢屋はキビ大福がさらに絶品、つまりは餅類はすべておいしいのだ。さらにみたらし団子とおいなりさんを必ず買って帰る。ここは、お店の販売員のおばさんたちが強者揃いで、お年寄りが多いからちゃんとした列なんか作れないのだが、後先の間違えなく、順番通りに売ってくれる。きちんと客を見ているから割り込んでも、先に並んでる人に声をかけてくれるからいつまで経っても買えないなんてことはないのだ。
話がそれたけど、ざっとこんな感じでほぼ同じようなものを売っているようだ。でも実際に食べたのは創業安政五年の正本家駅前金蝶園「金蝶園まんじう」だけだから、ほんとうのところはわからない。ほんのりお酒の香のするこしあん入りの薄皮饅頭で、別になんてことはない。お値段も1個100円だからそれほど安いわけでもないが、手作りだからこんなもんだろう。まったく普通の酒蒸し薄皮饅頭だった。ざっと目についたので五銘柄あった。
金蝶園饅頭   金蝶園総本家(創業安政二年)
金蝶園まんじう 正本家駅前金蝶園(創業安政五年)
元祖金蝶饅頭  元祖金蝶堂総本店(創業江戸末期)
金蝶饅頭    金蝶堂(創業江戸末期)
胡蝶饅頭    胡蝶庵
いやこれは絶対違うというのがあるかどうか。次回大垣に行っても多分買わないと思う。