あたしは大阪に来て思ったよ。たこ焼きだけは大阪が一番だと。そしてその大阪で一番だという天五中崎通商店街のうまい屋に行った。大阪に来てからずーと行きたいと思っていたのでやっと念願が叶ったというところだ。
外はカリッと、中はモチっとして空洞になっているところがうまい屋の特徴だ。以前テレビでその焼き方を見たことがあるのだが、取っ手の付いた銅製の焼台で、7割がた焼き上がったところで針で返しながら生地を足して焼き上げる「二度焼き」だ。
生地は7種類の調味料をブレンドしてしっかり下味がついているので、何もつけずにそのままが食べるのがよい。本日は閉店時間前だったのですでに行列もなかったので店内でいただくことにした。店内のテーブルにはソースの容器があるからお好みでということだろうが、まずはプレーンな状態でいただくのがおすすめ。ほんのりと紅ショウガの味が実にいい。すっかりくつろぎながら焼きたてのアツアツ（一皿8個320円）をフォークでいただいた。大満足。
このうまい屋は2006年3月に隣家の火事のあおりを受けて店舗兼住宅が全焼、さらに後を継ぐはずだった二代目が病に見舞われ同年末に亡くなられたときは、閉店をも考えたそうだ。
2007年の2月に営業を再再開したときは、asahi.comに火事で休業してから再オープンまでのドラマが詳細に掲載された。たかがたこ焼きと言うなかれ、一度食べてみれば、多くの人が営業再開を待ち望んでいたことがわかる。
現在はご主人とお孫さん（この方が三代目）とご主人の奥さんと三代目のお母さまとで切り盛りしている。東京のソースとカツオと青のりとマヨネーズのたこ焼きとは全く別の食べ物だ。東京の友人にも是非とも本格的なたこ焼きを食べさせてあげたいものだ。
うまい屋
大阪市北区浪花町4-21
06-6373-2929
OPEN 11:30～18:30
定休日 火曜日
駐車場 なし（近くにコインパーキングあり）
