メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬

ホワイト・プラネットの前に進富座別館のほうでメルキアデス・エストラーダの3度の埋葬を見た。見たいと思っていたのだが、なかなか見る機会がなかたので助かった。
なんで、助かったかというと、今回は、ホワイトプラネットの上映館を探していて、偶然見つけたのだ。3度の埋葬の公式HPは、ほったらかしで上映劇場の情報も更新されていないから、ほんとにたまたまだった。
意識してなかったから、見逃してたらと思うとぞっとする。一日一回の上映だから、ホワイトプラネットだけ見るつもりで行ったら、きっと到着して、「上映中」というのを知って、しょんぼりすることになっただろう。くわばらくわばら。でも、ちゃんと、他の上映作品も確認したのが良かったんだね。備えよ常に!
で、映画(メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬)はもちろん、とっても良かったし、映画館も良かったので、大満足で帰ってきた。映画お伊勢詣のために往復の運転をしてくれた同居人に感謝感謝。
個人的な感想としては、去年の東京ファンタで見た変態村と、テアトル新宿で見た乱歩地獄の虫を思い出した。もちろん変態村とはジャンルも手法も題材も全然違うけど、なぜか思い出してしまった。屍はカネコアツシ監督のと同じく、汚くなくて、さすがに花に囲まれたりはしないけど、いわゆるグロくもないし、なんと言っても屍としての扱いがとっても人間味あふれていてほほえましかった。
こんなことを言うとマニアックな映画のように思われるかもしれないが、正真正銘グレイトな作品だ。役人主導型の東京国際でやったのはもったいない。
いわるゆ群像劇で劇中の時間の経過と、過去、現在のシーンのつながりが、ランダムにやってきて、だんだん現在と過去の因果関係や、結果に対する原因がわかってきて、ストーリーがつながる。まあ、時間軸を行ったり来たりさせる、はやりの手法ではあるんだが、ハイレベルな作品だと思う。各所でなるほどそうか、そうかとうなずくシーンが出てくる。すんばらしいばい。
さらに、メルキアデスとの約束にこだわるピート(トミー・リー・ジョーンズ)の普通の異常さや、バリー・ペッパーもよかった。ロードムービー特有の途中で出会う人たちとの関わりもおもしろい。メキシコ人の文化的なことなんかがわかっているとさらに楽しめること間違いなし。
お勧めの一本なので、機会があったら是非見てください。

コメント

  1. 流行通信★ハヤリものはコレだ!情報市場 より:

    水島ステファニーと変態村

    フランス、ベルギー、ルクセンブルグ合作の問題作「変態村」のDVD発売を記念、して、SM姿の女王様達が宣伝。
    SM女王様に扮したのは、タレントの水島ステファニーさん。
    一方、ブタ女に扮した山本ひとみさんは過去、テレビ局のキャスターも務めた才女。この日はなんとブタ鼻に黒ビキニというあられもない姿。
    実力派女優をめざす。