江戸もんじゃひょうたん

浅草寺の写経供養会のあとしばし浅草散策をする。まずは江戸もんじゃのひょうたんから。浅草のもんじゃは月島のもんじゃとは違う江戸もんじゃが主流だ。我々の子供時代は多くの駄菓子屋に、もんじゃ焼きの大きな鉄板があった。子供のお小遣いで食べられる値段だから具は何も入っていない10円もんじゃだ。といっても、すべての駄菓子屋に鉄板があったわけではないので、やや離れた第六小学校の近くの店にもんじゃを求めて足繁く通ったものだった。そんな子供時代を過ごしたあたしにはひょうたんはとても懐かしい香りがする。天丼の大黒家別館の向かいで、テレビや雑誌への露出も多く芸能人も通う人気店なので休日は30分~1時間待ち程度は普通。

江戸もんじゃひょうたん

きょうは、16時という中途端な時間なのですぐに入店できた。1階のテーブル席に座ってメニューを見ると、アレ、少しようすが変わっている。まず出てきたへらが紙の箸袋風の袋に入っている。メニューも以前はおすすめのお得なセットメニューがあったのだが、それもない。もんじゃのベースがいくつかあってベースにプラストッピングという方式に変わっていた。ちょっと複雑だ。さらにもんじゃ以外のお好み焼きや焼きそばのメニューが少なくなっている。

江戸もんじゃのチーズ入り

頼んだのはキャベツ、桜エビ、紅ショウガなどが入った江戸もんじゃベースでトッピングチーズ、それからもやし。あたしはこういう頼み方しかしないし、シンプルなものが好きなので、せいぜいチーズ止まりなのだ。人気のメニューは明太子チーズとかモチ入り。やきそばも五目焼そばのみになっていたのでパスした。

あたしはここの焼そばを半分はソース味で、半分を醤油味で食べるのが好きだったのだ。お好み焼きは頼まなかったのだが、ここのは豚玉ではなく挽肉だったが、現在はどうなっているのだろう。お好み焼きは次回に持ち越しとする。肝心のもんじゃだが、なんとなく量が少なくなっている気がしたが味はそのままでおいしかった。材料も値上がりしているし観光客が多い人気店だから、変わるなと言ってもしかたないだろう。

お値段も相変わらずリーズナブルだしおいしかったのでよしとする。レジのところの駄菓子コーナーもこじんまりとしてしまってなんとなくもの足りないのと、以前はおまけにおばけ煙を配っていたけどそれもなし。駄菓子は売り物だけのようだ。ずいぶん長いブランクがあったわけで、時代は流れるということだろう。でも、おいしさは変わらないのでまた行こう。

ところでひょうたんのもんじゃはおいしいものの、もんじゃなんてそんなに材料で変わるわけではない。あたしは子供の頃から焼いているからもう多分何千回ともんじゃを焼いている。道具の鉄板は大切だが、あとは焼き手の腕次第なのであるよ。まず鉄板を十分熱してから油を少なめに引き、さらに大きなへらで油を鉄板にのばしながら余分な油をどける。油が多いとおいしく焼けない。次に野菜だけを鉄板にのせて手早く炒める。時間的には1分~1分半くらい。炒めた野菜でドーナツ状に土手をつくり生地を流し込む。流し込んだ生地がぐつぐつしてきたらフライ返しで手早く混ぜる。時々広げながらまとめる。これを数回繰り返してできあがり。少し火を弱めてへらでいただく。これが初歩的な正当なもんじゃの焼き方である。中級編、上級編もあるがまたの機会に。最後にデザートとしてあんこ巻きを焼いて食べるのも昔ながらの食べ方である。

 

江戸もんじゃひょうたん
台東区浅草1-37-4
03-3841-0589
OPEN11:00~22:00(L.O.21:20)
定休日 なし
駐車場 なし

コメント

  1. BlogPetのかまちゃん より:

    のらいぬが駐車したの?