佐野ラーメンおぐら屋

東京に戻ってくるとかならずラーメンを食べるのだが、頻度が高いのは佐野のおぐら屋だ。言わずと知れた佐野ラーメンの有名店で、以前も書いたのだけど、旧店舗のころから通っている。新しい店になってから、味が変わったという人もいるけど、私は変わったようには感じない。店が大きくなって客席が増えたのと、トイレがハイテクになったのと、駐車場がすごく広くなっただけで、味も接客も以前と変わらぬおぐら屋だ。お水もセルフだし、あの氷が飛び散る冷水器も健在だ。

おぐら屋の佐野ラーメンラーメン577円、餃子399円と1割ほど値上げしたようだが、夏に父を連れて行ったときすでに上がっていたかもしれない。どちらにしても高速を使っていくのだから、あまり気にしてもしかたない。私にとっては、高速代片道1600円使っても食べに行く価値のある店なので、ガソリンの高騰のほうがよほどこたえた。

現在の私が主に居住している関西地区には佐野ラーメンも、それに類似したラーメンもない。なんといっても関西では京風豚骨が主流、京風でなくても豚骨がほとんどで、確かに変わり種の結構おいしいラーメンもあるのはあるが、佐野ラーメンの代わりにはならない。佐野ラーメンは一定期間食べないでいるとどうしても食べたくなる。澄んだスープと平打ち麺たまりませんよね。

佐野ラーメンのお店の特徴として小上がりまたは座敷のある店がほとんどだが、おぐら屋も奥に座敷がある。ランチタイムや夕方の混み合う時間帯は団体席として使われる左側のテーブル席の部屋が使われているのだが、団体席を使用していない比較的混み合わない時間帯では、お座敷になることもある。現代人は椅子に座って食べることにすっかり慣れてしまっています。ご多分に漏れず私も畳に座るとなんか食べる量が激減してしまう。なのでできるだけ椅子席を希望します。

キャベツベースのあつあつ餃子前にも書いたが餃子とラーメンを1人前ずつ頼むと結構ボリュームがある。以前は餃子を持ち帰りにすることもあるが、周囲がアツアツの餃子をおいしそうに食べているのを見てしまうと、もうダメですね。そこで、自分なりにおいしく完食できる食べ方を考えたのです。餃子はアツアツなのでパクリとやると火傷するからタレによく浸してそろそろと食べる。餃子が先に来たらラーメンが来るまでに2個食べておくのが私流なのだけど、メニューがご覧の通り少ないから、ラーメンと餃子は誰もがオーダーし、作り続けているわけで、特にラーメンは大釜で麺をゆでるので、タイミングによっては、先にラーメンが運ばれて来ることもある。その場合はひるまず、あまり汁など飲まずに麺を食べる。何となくその日の自分のペースがつかめたら、餃子をタレに浸してからレンゲに乗せてラーメンの合間に食べる。こうして食べると餃子とラーメンをおいしく完食できる。もちろん私流なので、参考までに。おぐら屋の餃子はキャベツベースで甘みがあって実においし。ビールにもすごくあうので、さらに1人前持ち帰るのであった。

この日も地元ナンバーのほかに宮城、筑波、足立など他県のナンバーの車がたくさんいた。そういう私も大宮ナンバー。うちからは70キロ程度だから道が混まなければ片道1時間。焼き餃子をお土産にしても冷めない距離だ。

佐野にプレミアムアウトレットができたおかげで、土・日は佐野の出口が混雑するから、基本土・日は避けるようにしている。アウトレットから20分ほどかかるのがせめてもだが、休日は観光バスも来るようだが、これからも変わらぬ店であってほしい。