まぐろ料理の宿亀の井

今日は紀伊勝浦に来ている。まぐろの宿「民宿亀の井」さんの食堂でまぐろづくしの夕食をいただいた。パーテーションもなくコースによって内容が違うので、となりを見てしまう。ほかに2組の客がいたが、かぶと焼き付きのコースはわれわれだけ。それもあたしらは、贅沢にも1頭まるごと付けてもらった。予約するときにはサイズがわからなかったので1頭分にしたのだけど二人で半身を分けて食べるくらいでちょうどよい量だと思う。かぶと焼きが焼けたタイミングで呼びに来てくれるので焼きたてのアツアツをいただいた。

Head of tuna

横に添えられているスプーンとフォークは全く役に立たず、手で豪快にくずしてワイルドにいただくのがよいです。せめて厚手のおしぼりがあればいいのだけど、紙おしぼりしかないのでかぶと焼きを食べる場合は、タオルかおしぼりを持参したほうがよいね。お味はすばらしいです。ポン酢、もみじおろし、生姜醤油の3種類のたれがあったけど、何もつけないでいただくのが一番おいしい。目玉のまわりのゼリー状の固まりは例えようのない珍味です。コラーゲンたっぷりで明日のお肌の調子が楽しみかも。

tuna sashimi

マグロのお造りと奥はまぐろのにぎり寿司、そして中央がまぐろのたたき。お造りの左前のサシの入った大トロは今まで食べた大トロとは全然別物でまるで牛肉のようだった。
下はまぐろの心臓焼き。好みもあろうが、珍味ながらお味はびっくりするようなものではなく普通のハツだったが、まぐろの心臓ということでありがたくいただく。
あくまで素材へのこだわりを評価することにして、盛りつけや味付け、調理方法、創作度にはあまり期待しないほうがよい。家族経営の民宿だから、腕のいい板前さんがいるわけではないのだ。いたらこの値段では無理。ぜんぜんフォローになってないが、要するに場所柄、客は素材へのこだわりのほうを求めるということだ。

grilled heart of tuna:まぐろの心臓焼き

ここはなんと言っても夕食がメインなので少し高いがかぶと焼き付きのコースが絶対におすすめ。数量の限定はあるようだがプラス2000円ほどで付加できる。上にも書いたように二人で半身でちょうどよいかと。下が本日のお品書きで15品の「まぐろコース(かぶと焼き含む)」。ちなみにこちらのコースが最上級で1日限定1組らしいだが、かぶと焼きの付いたコースはほかにもある。

まぐろの卵煮まぐろの胃袋酢みそ和え

左はまぐろの卵煮つまりまぐろのたまごを煮たもので、右がまぐろの胃袋の酢みそ和え。どちらもはじめていただく。そのほか下の品書きの内容が堪能できる。お造りのわさびは本わさびで、すりおろすのが少し面倒だ。料理はカジキのステーキとまぐろの蓮根はさみ揚げ以外はすでに食卓に並んでいるので適当に順番にいただけばよい。正確にはカジキはまぐろではないのだけど、おいしかったので許しましょう。おなかいっぱいになってもしゃぶしゃぶはあっさりとしているのでだめ押しでいただいた、ご飯はパス。梅干し入りのお吸い物も半分でギブアップ。

まぐろコースおしながき

ご飯やお茶はセルフサービス。民宿という形態でご主人と奥さんの二人だけでやっているようなのでしかたない。部屋に冷蔵庫はないが建物内に自販機がありビール発泡酒などは館内の自販機で購入できる。コンビニへも歩いて行ける距離なのだが、アルコール類の持ち込みは原則料金がかかる。お風呂は家族風呂が2つあり16時~22時までなので、食事の前に入った方がベター。朝のお風呂はなくバスタオルは有料。お部屋は洗面台とトイレ付きで、わりときれいです。なお、朝食はいたってシンプルでした。焼き魚のサンマの開きが冷めていなければさらによし。
あえて言わせてもらえば歯磨きのコップやティッシュがないのは不便。そういった部分を差し引きしても天然国産まぐろにこだわり、ほかでは味わえないまぐろの内臓なども堪能できたので大満足。

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まぐろ民宿亀の井

民宿 亀の井
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町朝日4-73
0735-52-0642