ヨコハマメリー

この前、伊勢進富座に行ったとき、近日上映予定でヨコハマメリーのポスターが貼ってあった。なんで、いまさらヨコハマメリーかというと、昨日太陽(The Sun)の上映館をさがしていたんだよね。どうせ関西ではやってないだろうから、また進富座かなあと思ってポスターを思い出したわけだ。
ほとんど期待しないで太陽のサイトで上映館を見ていたら、なんと大阪は2館で上映予定じゃないか。十三の第七芸術劇場と、岸和田のユナイテッドシネマ・岸和田で9月23日からやるらしい。これにはびっくり。まあ、もともとユナイテッドは系列ではあるのだが、シネコンだからね。
もともとこの映画は見る気はなかったんだけど、いつもよく行く三原橋のシネパトスの2館で朝から晩までひっきりなしに上映しているらしいと聞いたのだ。それも整理券配布とあるので、さらにびっくりで、わたしもたまには、人気作品を見てみるかなあと思ったのですよ。偶然にも宮内庁のオヤジの発言が話題を呼び映画も盛況のようだ。
もともとは、シネパトスくらいでしか上映しないはずのこの映画を全国40の劇場で上映予定なんだから、いい気なもんだ。
ヨコハマメリーから、話はまだまだそれるが、、シネパトスとわたしとの出会いはずいぶん古い。まだ、香港映画がジャッキー・チェンものしか劇場上映されていない時代(ほんとうはそでもないが)ここでを見たのがはじまりだと記憶している。当時は香港映画ブームの初期だったから、レンタルビデオ店では結構ラインナップがそろいはじめていたんだけど、劇場での新作上映というのは、まだ多くはなかった。
三原橋の下のちょいといい雰囲気の映画館で1.2.3と3館あるん。ここでは、ずいぶんと映画を見させてもらっているというか、わたしは、お客だから見てやってるといったほうがいいのかな。とにかくとてもお世話になってる映画館なのだ。そこの、1と2で太陽(The Sun)を朝から整理券配って上映してるなんてにわかに信じがたい。
ここで最近ならんだのは、ちょっと前に見た柔道龍虎房の初日ポスター先着10名プレゼントのときだ。そのあと見た、バタリアン4も水曜日の最後の回は女性が結構ならんでいたけど。なんせ1週間しかやらないから、レディスデーで1000円で見ようと思うとチャンスは1度なのだ。
柔道龍虎房については、また別の機会に詳しく書きたいと思うので、ここでは触れないが、興味のある人は、リンク先の公式ページを見てね。もちろん香港映画だよ。
肝心のヨコハマメリーだが、これはシネパトスではやってない。池袋東急で見た。ほんとは4月の封切りの時に横浜で見るのがスジなのだろうが、わたしもいろいろ都合があって横浜で見れなかったのだ。
わたしは、横浜に住んででいたんで、実際にハマのメリーさんとは何度か出会ったことがある。それで、感慨もひとしおなんだが、なかなか良い映画だった。
若い人たちが作った映画らしく、変に美化されてないし、つまらん問いかけとか、主張も感じなかったし、帳尻合わせもない。純粋にドキュメンタリーとして見せるなかで、さまざまな想いを見る人それぞれに与えてくれるとても良くできた映画だと思った。メリーさんがどうのというのではなくて、メリーさんという女性の生活圏を軸にして自分がよく行ったころの伊勢佐木町や横浜の町を思い出しつつ、さらに直接は知らない戦後まもなくの伊勢佐木町のようすが、写真やインタビューだけなのだが、とてもリアルによみがえる。インタビューの相手が、当時の現場の第一線の人たちであり、実際の体験談をストレートに語るのだからいっそうリアルなのだ。
ずいぶんと多くの取材をしたのだろうが、メリーさんと少しだけかかわりのあった人たちのやさしさや、公開前に亡くなった深いかかわりを持った人たちのこだわりが伝わってくる映画だった。また、この映画を通してメリーさんの素顔の晩年とメリーさん自身も亡くなったことを知った。

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  1. サイト ユナイテッドシネマ より:

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