プノンペンそば

プノンペンそばを食べに行った。堺の宿院というところにあってテレビや雑誌でも時々紹介されている有名店らしいのだが、『当店は子供さんの食べるメニューはおいてません。タカのつめ(とうがらし)が料理に入っていますので、お店の方針としましては、静かに落ち着いて食べていただいたら(せめて小学校高学年以上)と考えております』と書かれたホームページを見ると引いてしまい、なかなか行く気にならなかった。
店の雰囲気は悪いです。入店直後は、常連客以外は「ふん」という感じが漂っていた。プノンペンそばを頼むと、店主の息子とおぼしき人物が黙々と作り始めた。野菜を炒めスープを入れ煮るようです。野菜は自家栽培で朝摘みの杓子菜、セロリ、トマト、ニンニク。まあ、そんなことはHPを見ればわかることなので、気になる方はどうぞ。

プノンペンそば

15分くらい経過し、最後にスープの味見をしてできあがり。味は醤油ベースで確かに唐辛子が入ってピリ辛だが、子供が食べられない辛さだとは思わない。そばなしのプノンペン(野菜炒め)とご飯という注文もできるようだ。

プノンペンそば

隣の常連客は冷蔵庫から勝手に2本目のビールを出してきた。ここは、ビールは勝手に冷蔵庫から出してグラスもセルフのようだ。お水はセルフと書いてあるが、初心者はビールまでセルフできないな。夕食の準備なのか、ご主人の奥さんがゴボウのささがきを始めた。
杓子菜がかみ切れなくてさらにゆっくり食べ続ける。細い麺で最初からかなり柔らかい。だが、20分くらいかけて食べても麺が伸びないのは、なにか仕掛けがあるのだろう。ときどき店主の息子さん?の視線を感じた。残すのではないかと気にしてるようす。

プノンペンそばアップ

意外に気を使っているのかも、これが。ゆっくりと落ち着いて食べてもらいたいというこだわりが、子どもはダメという方向に行ってしまうのはいいかがなものか。大人だって辛いものダメな人もいるだろうに。なんとなく気持ちはわかるもののこういった形で客の足切りをするのは、この店のスキルがこの程度ということなのだろう。
プノンペンそば
大阪府堺市堺区中之町西3丁2-33
072-238-3287
OPEN 11:00~19:30頃
定休日 毎週木曜日と第3水曜日
駐車場 あり