母子そば座敷いまきた

三田は牛だけじゃないんだ。三田市と篠山市の間にある母子(もうし)はお茶やそばの産地でもある。地産地消で他所ではいただけない貴重なそばを食べに遙か母子まで行ってきた。近くには花菖蒲園で有名な関西花の寺11番札所永澤寺があり、小雨が降る平日ながら菖蒲園を訪れる観光客で賑わっていた。
いまきたはご主人の今北耕司氏が母子(もうし)で栽培した蕎麦を毎日石臼で自家製粉している。JA退職後に永澤寺のそば道場で修行をし自宅を改装してそば座敷にしたらしい。
まずは抜き身挽きぐるみの母子そばをいただく。そば粉8割の二八そばだ。のどごしもよく辛み大根と青ネギのみの薬味とよくマッチする。

母子そば

そして、次は田舎そば。玄そば挽きぐるみでこちらも二八。どちらも美味しいが、最初に食べた母子そばのほうが食べやすくのどごしも最高だ。結構量があるので小食の人は2枚は食べ応えがありすぎるかも。こちらも薬味は辛み大根と青ネギ。
田舎そば
おしながき

ご主人に大根のことを聞いたら、なんとこの辛み大根は去年のものだとおっしゃる。地元産にこだわっているため、この時期は収穫前なので昨年のものを低温保存して使用するそうだ。どうしても痛んでくるので皮をむいているから辛みがややマイルドだというのものの、しっかりしぼっているのにかなり辛い。

辛味大根と青ネギの薬味

メニューは母子そば(900円)と田舎そば(800円)の二品のみ。最後に出されたお母さまが煮たという花豆の上品な甘さがこたえられない。花豆の栽培もお母さまだとのこと。ちょうど私たちが入店するときにお母さまが電動3輪車で戻られたところでした。

上品な甘さの花豆

帰りに母子そばの揚げそばをいただいた(200円)。ほどよい塩味でスナックとしてもお酒の友にもぴったり。もう一袋買えばよかったなぁと思うのでした。

揚げそば

入り口は普通の民家の玄関風で室内はすべてお座敷。掘りごたつ風のテーブルもあるので正座が苦手な方でも大丈夫。母子はお茶の産地ということもあって、出された緑茶もとてもおいしかった。今年の辛み大根の収穫時期に再度訪れたい一店だ。

入口の様子

母子そば座敷 いまきた
兵庫県三田市母子886
079-566-1201
OPEN 11:00~16:00
定休日 月曜日・第1・第3火曜日
駐車場 あり